ドコモから発売されている「KY-42C」は、OSにAndroid10を利用した、折りたたみ式ケータイです。
ガラホとも呼ばれています。
ガラケーは、最近はスマホにする人も多いですが、ガラケーをまだまだ使いたい人もいます。
ただ、ガラケーのかなりの機種が、3G回線を使った機種です。ソフトバンクは2024年1月31日に、ドコモは2026年3月31日に、それぞれサービス終了となっています。
ソフトバンク 3Gサービス終了のご案内 https://www.softbank.jp/mobile/network/3g-end/ ドコモ 「FOMA」および「iモード」のサービス終了について https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2019/10/29_00.html |
スマホじゃなくて、ガラケーをこのまま使いたい人にとっては、残念な状況となっています。
ただ、ここであきらめなくても大丈夫です。
OSにAndroidを使った折りたたみ式ケータイ(ガラホ)があります。
使い勝手は今までのガラケーとほとんど変わりはなく、3Gサービス終了後も、折りたたみ式ケータイを使い続けることができます。
ここでは、ドコモから新しく発売された折りたたみケータイ「KY-42C」のレビューをしていきたいと思います。
2024/08/12 追記
こんな折りたたみケータイも発売されましたよ!
開封と付属品
このようなコンパクトな箱に入っています。
付属品は冊子のみで、充電器や卓上ホルダなどは付属しません。
外観
前面から見たところです。充電するとLEDライトが点滅します。また、真ん中のサブディスプレイには、現在時刻などが表示されます。
開いたところです。これだけ見るとガラケーですし、実際、文字入力の仕方やカメラの起動方法なども同じです。
充電は、USB Type-Cポートを使います。充電器やケーブルを持っていない方は、その分の費用がかかってしまいます。標準の付属品にしてほしいと思います。
右側面には、マナーモードのボタンがついています。このボタンは、カメラのシャッターにも使うことができます。
左側面には、ストラップ穴があります。
キーの並びは、ガラケーそのままといった感じです。また、一番下にはカスタマイズキーが3つあります。それぞれに、キーを押した時の動作を設定することができます。
キーの押し心地は、押しやすい方だと思います。
バッテリーは交換することができます。今のスマホはバッテリー交換のためにメーカーに送らないといけないし、時間もかかります。折りたたみ式ケータイは、その点バッテリーさえ買えば、自分で簡単に交換することができます。
この部分に、microSDカードとnanoSIMカードを挿入します。挿入はそんなに難しいものではありません。
スペック
KY-42C | |
---|---|
OS | Android 10 |
SoC | MediaTek Helio A22/2.0GHz ※トリプルコアに制限している |
GPU | PowerVR Rogue GE8300 |
画面 | メイン:約3.4インチ FWVGA(480×854ピクセル) サブ:約0.9インチ |
RAM | 1GB |
ROM | 8GB |
バッテリー容量 | 1500mAh |
Wi-Fi | 802.11b/g/n (2.4GHz) |
対応バンド | LTE 1/3/19 (国内) |
カメラ | 800万画素(f2.4) |
防水・防塵 | 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP5X) |
耐衝撃 | MIL-STD-810H 13項目準拠 |
サイズ | 幅 51mm / 高さ:112mm / 厚さ 18.1mm (折りたたみ時) |
重さ | 125g |
本体色 | ホワイト、ブラック、レッド |
USB | USB Type-C (USB2.0) |
その他 | Bluetooth 5.1、テザリング 10台 FMラジオ機能 VoLTE対応 除菌シート・泡ハンドソープでの拭き取りが可能 NFC非対応、おサイフケータイ非対応 |
使用感
ガラケーそのもの
メニューの出し方や文字の入力方法がガラケーとほとんど同じです。
動作はもっさりすることなく、かといってキビキビっという訳でもなく、ごく普通です。使っていて不満は出ないのではないでしょうか。
ただ絵文字はドコモの昔からのものなので、その点が気になります。
ホーム画面
時計と日付が表示されます。
メニュー画面
ごく普通のメニューではないでしょうか。
設定画面
様々な設定をここから行います。
使いやすく安心な機能 6選
でかバイブ・でか着信音
スマホと違って、バイブが強く、また着信音もかなり大きくできるので、着信に気づきやすいです。
通話後録音
通話が終わっても、直前の通話内容を、音声データとして録音可能です。
聞こえ調整
事前に聞こえ方を設定すると、自分にとって一番聞き取りやすい音で通話をすることができます。
高音質での通話
通話に関しては、VoLTE(HD+)に対応しているので、相手の声がクリアで聞き取りやすいです。
アルコール除菌シート・泡ハンドソープで拭ける
ケータイはいつも手指を使って操作するので、雑菌が気になります。
その点、除菌が気軽にできるのはとてもよいと思います。
防水・防塵・衝撃にも強い
防水や防塵はもちろんのこと、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」をパスしています。
楽天モバイルでは使える?
楽天モバイルのSIMカードを入れると、自動的にAPNの設定ができていました。
○にチェックを入れると、アンテナマークのところに「4G」の表示が出ました。
通話は普通にできました。SMSは、こちらから送信をする方法が分からなかったのですが、相手に送信してもらい、受信したSMSに返信することはできました。
楽天モバイルだけではなく、他のキャリアでもテストして見ましたが、普通に使えました。
ただ、プラチナバンドはドコモのものにしか対応していないので、電波の状況にもよりますが、auやSoftBankでは、圏外になることが多いと思います。
テザリングもできる
楽天モバイルに接続し、テザリングができるかどうかを確認しました。
結果、普通にテザリングで通信ができました。
Wi-Fi対応
802.11b/g/n(2.4GHz)に対応しています。
Wi-Fiに接続して、スピードテストをやってみました。
フルブラウザは動作スムーズ
フルブラウザ機能がついており、パソコンで見ているサイトをケータイで見ることができます。
画面のスクロールなどは、方向キーで行います。
ただ、唯一の欠点として、画面が小さいので見にくいという点です。
これは、画面サイズを考えると仕方が無いですね。
YouTubeを見ることができる
フルブラウザからYouTubeにアクセスすることにより、YouTubeを視聴することができます。
TikTokを見ることができる
YouTubeと同じように、フルブラウザからアクセスすることにより、TikTokを視聴することができます。
充電時の電圧と電流
高速充電対応の充電器とケーブルを使用したときの値です。
アプリはインストールできないの?
インストールはできるものもあるが
結論からいうと、一部のアプリはインストールできます。しかし、GooglePlayからインストールすることはできません。インストールする方法は、
スマホでアプリをapkファイルにし、Bluetoothでスマホから転送し、それをKY-42Cでインストールする
という方法になります。
しかし、私が試した限りでは、ほとんどのアプリはインストールできないか、インストールできてもフリーズして起動しないかのどちらかになりました。
なので、アプリをインストールして使おうと思っている方は、あきらめた方がよいと思います。
なお、私が試してインストールできて、使えたアプリは、下の2つです。
動作している画面
おサイフケータイ・LINEには対応していません
残念ながら、おサイフケータイ機能には対応していません。
この点では、今までのガラケーには対応していた機種も多いので、残念な点です。
また、LINEにも対応していません。友人などとの連絡は、メールや通話で行うことになります。
※2023/07/24 追記
LINEに関して
apkよりアプリのインストールはできます。しかし、起動させようとすると、アプリがフリーズしてしまい、起動させることができません。
「ショートカットキーに登録すれば、起動できるのではないか」というコメントもあり、試してみました。しかし、ショートカットキーから起動させようとしても、普通に起動させようとしたときと同じく、アプリがフリーズしてしまい、起動させることができませんでした。
写真を撮ってみた
クリックすると、元の画像が表示されます。
※本体を横にして撮っても、縦で保存されてしまうので、その画像は回転処理をしています。
まとめ
今までのガラケーの後継として使うには、特に問題は無いと思います。
ガラケーでできていた機能は、大抵は対応しているのではないでしょうか。
もちろん、細かなところを見ていくと、「○○ができない!」なんてこともあるでしょう。でも、通話とメール、たまにwebサイト閲覧というガラケーの使い方がそのままできるので、ガラケー使いの方が、KY-42Cのような二つ折りケータイに機種変更するのはありだと思います。
コメント
はじめまして。
同じ京セラ製のガラホ、G’z One TYPE-XXを使用しているのですが、こちらはショートカットキーに登録することにより、LINEを使用することができております。
(通常通りアプリ一覧から起動しようとするとインストールされていない旨が表示され起動不可)
もしかすると、KY-42Cでも上記の方法であればLINEを起動することが可能かもしれません。
今手元にないので確認はできないのですが、貴重な情報をありがとうございます。
現在購入を考えているものです。
ショートカットキーに登録することにより、LINEを使用することができております。
↑できましたでしょうか。
教えていただけると幸いです
手元にはもう実機がありませんので、確認することが出来ません。
申し訳ありません。
何度もすみません。
再度端末を入手し、ショートカットキーに登録して、LINEを起動しようとしました。
しかし、ショートカットキーからの起動も、アプリがフリーズしてしまい、起動できませんでした。
お役に立てず、申し訳ありません。
わざわざ検証頂きありがとうございます。
(確認が遅れ申し訳ありません)
まさか起動できないとは…
ドコモのガラホは富士通やシャープでもLINEが起動できないそうなので、ドコモ側の仕様でアプリをなるべく使用できないように(?)しているのでしょうかね。
本来ガラホにアプリをインストールして使うことは、メーカーとしては想定していないはずなので、余計なサポートをしたくないのではないかと……。
KY-41BとかKY-42Cの5chスレにも書かれていますが、LINEをインストールして使える方法があります
Aurora Store経由、またはLINE公式サイト下部のapkを入手
「Aurora Store経由、またはLINE公式サイト下部のapkを入手」とおっしゃっていますが、具体的にアプリのバージョンを教えてもらえますでしょうか。
現在シャープ製のSH-02Lを使用しておりますが、発売から5年経過していることもあり
KY-42C^への機種変更を検討しています。静止画撮影についてですが、SH-02Lでは
中央のシャッターボタンを押す前にメールマークのキーを押してピントを合わせるという操作が必要です。そうしないで直接中央のボタンを押すとピンボケになる確率がかなり
高くなってしまいます。そこで、お尋ねですが、このKY-42CにはSH-02Lのような
中央のボタンと別のフォーカスボタンはないと聞いております。その場合ピンボケになることが多くなったりはしませんか?
コメントありがとうございます。
私が試した限りでは、ピンボケになることはありませんでしたが、
動くものなどは、ピント合わせが難しい印象がありました。
参考になりましたら幸いです。