FOMA(3G)のサービスは、ドコモより、2026年3月31日で終了されることが発表されています。
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、第3世代移動通信方式の「FOMA®」および携帯電話からインターネットやメールを利用できるサービス「iモード®」を、2026年3月31日(火曜)に終了いたします。
「FOMA」および「iモード」のサービス終了について
https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2019/10/29_00.html
そんな中、ドコモのガラケーを使っている方もまだいるかと思います。
「折りたたみのケータイを続けて使いたい」「スマホには変えたくない」
そんな方もまだまだいるのではないでしょうか。
そんな方たちのために、「ガラホ」があります。
ガラホとは、中身(OS)はAndroidですが、操作はガラケーとほぼ同じ、折りたたみでケータイ入力も出来ます。
ガラケーを使っている方の主な利用法は、通話やメールが中心となっていると思います。
現に、私の知り合いで、FOMAを使っている方も、通話やメールしか使っていないと言っている方がほとんどです。
今回は、ドコモから販売されているFOMA、ではなくガラホ「SH-02L」のレビューとなります。
なお、ドコモオンラインショップでは、22年8月7日現在、「F-41C」「F-03L」「KY-01L」と、この「SH-02L」が、ガラホとして販売されています。
主なスペック
- SoC Snapdragon 210
- RAM 1GB
- ROM 8GB
- OS Android 8.1
- 画面 約3.4インチ(540×960ピクセル)
- バッテリー容量 1680mAh
- USB Micro-B
- 対応バンド LTE:1,3,19 3G:1,6,19
- 高さ 約115mm、幅 約51mm、厚さ 約17.2mm
- 重さ 約125g
- カメラ 約800万画素(裏面照射型CMOS)※自撮り用のインカメラはありません。
- Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz、5GHz)
- 4G(LTE)対応
- VoLTE対応
- ワンセグ対応
- おサイフケータイ対応
- Bluetooth 4.2対応
- 赤外線通信機能を搭載
- 防水・防塵対応
- 色 ゴールド、ブラック、ピンク
- 発売日 2019年2月8日(まだ現役端末です)
外観
全体
この本体の色はピンクとなります。ごく普通のガラケーの形をしています。また、中央には時刻や歩数計などを表示するディスプレイがあります。
色は、ピンクのほかにゴールドとブラックもあります。
USB端子側
USB端子はtype-Cではなく、Micro-Bとなっています。
マナーモードキー
右側面には、マナーモードキーがあります。長押しすることにより、マナーモードとの切り替えができます。
充電端子
左側面には、受電端子があります。卓上ホルダを使って充電することができます。
キーは、クリック感があり打ちやすい
ごく普通のガラケーのキーの並びです。
カチカチと音が鳴り、適度なクリック感があり、押しやすくなっています。ですが、人によってはこの音が耳障りに感じるかもしれません。
バッテリーは、取り外しや交換ができる
バッテリーは、今時のスマホとは違い、取り外しや交換が出来ます。
へたってくれば、購入して自分で交換することもできます。
SIMカード、microSDカードのセット方法
スマホとは違い、ガラケーでよくあるセットの仕方となっています。なお、SIMカードはnanoSIMとなっています。
写真を撮ってみた
画像をクリックすると、元の画像が表示されます。
あまりクリアではないのと、薄暗い場所や、夜間の撮影では、よい画質は望めません。
使用感
動作はややもっさりしている
キーの操作に処理がついてこれず、ややもっさりとした感じがあります。
ガラケーにもサクサク動くものやそうでないものがありましたが、ガラホでもそのような感じです。
サクサクと快適に使えるといった感じではありません。
メニュー画面
メニュー画面は、このようになっています。
ホーム画面
ホーム画面は、このようになっています。
テンキーの一番下にあるⅠ、Ⅱ、Ⅲ(クイック起動キー)には、様々な機能を登録することが出来ます。上の画像では、何の機能も登録していないので、「未登録」と表示されています。
機能として、次の画像に表示されているような機能を割り当てることができます。
LINEを使うことができない
中身(OS)はAndroidなのですが、LINEアプリを使うことは出来ず、残念です。
この辺は、ガラケーでLINEが出来ないのと同じとなっています。
そもそもガラホは、アプリをダウンロードして使うことは想定されていません。
※参考
折り畳みケータイから「LINE」が消えつつある理由
https://news.mynavi.jp/article/mobile_business-45/
通話がとても聞きやすい
前機種「SH-01J」と比較して、15%ほど大きくなったレシーバーで、音声の聞きやすさが向上しています。
面積が約15%アップした「でかレシーバー」搭載で、聞きやすさが向上。また、レシーバーから自分の声が聞こえる「スムーズトーク」と、「進化したVoLTE」で、高品質でクリアな通話を実現、騒がしい場所でも快適に通話ができる。
https://www.docomo.ne.jp/product/sh02l/
SIMロック解除すると、楽天モバイルが使える
SIMロック解除をすると、楽天モバイルのSIMカードを使うことが出来ます(楽天のAPN設定が必要)。本機の対応バンドには、バンド3が含まれており、これにより楽天モバイルのバンド3の電波をつかむことが出来ているのでしょう。
データ通信とSMS、通話が出来ることを確認しました。ただし楽天LINKが使えないので、無料での通話・SMSは利用することができません。また、メーカー想定外の使い方ですので、自己責任となります。
おサイフケータイは使えるけれど……
おサイフケータイに対応しています。
ただ、モバイルSuicaやPASMOには対応していないので、電車の乗り降りで使うことはできません。
一部のおサイフケータイ対応サービス(モバイルdポイントカード、iD、QUICPay、ゴールドポイントカード、ビックポイントケータイ、楽天Edy)のみご利用になれます(2020年12月現在)。
https://onlineshop.smt.docomo.ne.jp/products/detail.html?mobile-code=0049n
フルブラウザで、webサイトを表示できる
フルブラウザを内蔵していますので、大抵のwebサイトを表示させることができます。
ただし、動作がもっさりしているので、快適に閲覧できるかと言われれば、微妙なところです。
テザリングができる
OCNモバイルONEのSIMカードをセットして確かめてみましたが、問題なくテザリングをすることができました。
アプリをインストールしてみた
SH-02Lにアプリをインストールする方法は、Googleで検索すると出てくるので、ここでは割愛させていただきます。
試しにTwitter、LINE、Opera、Opera Mini、バッテリーミックスをインストールしてみました。
結果として、Twitter、バッテリーミックス以外は、起動しませんでした。
また、起動できたTwitterに関しても、テンキーで全ての操作を行うことが出来ず、また画面のスクロールもかなり遅いので、使い物になりません。
LINE、Operaは、起動時にエラーが出て、起動させることができませんでした。
アプリをインストールして使うことは、期待しない方がよいかと思います。
まとめ
通話やメール、ちょっとしたwebサイト閲覧やカメラ撮影に使うのであれば、特に問題なく使うことは出来るのではないでしょうか。
ただ、昔のiモードのように、ゲームもしたい、あれもこれも……という使い方は出来ません。
各キャリアは、あまりガラホに力を入れておらず、例えばおサイフケータイ対応であっても、モバイルSuicaを使うことが出来ません。
また、ガラホの新機種が発売されることも、あまりありません。
現状、ガラケーを使っている方は、上に書いたように、通話やメール中心の使い方をしていると思います。そう考えると、ガラケーの後継にガラホを使っても、さほど問題はないものと思われます。
コメント