机の上を広く使うため、
「ノートパソコンよりもコンパクトなパソコンがほしい……。」
そう思っていた私は、ミニPCに目を向けました
ミニPCは、昔からあるパソコンの種類ですが、性能が低かったり、使いにくかったりして、いまいちなものが多い印象でした。

しかし最近では、高性能なものも増えてきて、メインPCとして使うのにも十分な性能を持つものも多くなってきました。また、種類も増えてきて、どれをえらばべばよいのか迷ってしまう状況です。
ここでは、私がどのようにしてミニPCを選んだのか、また、選んだミニPCのレビューもしていきたいと思います。
私がミニPCを選ぶにあたり、重視した点は、次の点です。
・ある程度性能が高いが、価格は安い
・ゲームはしないが、ちょっとした動画編集はする
・メモリの増設ができる
・2.5インチSSDを内蔵できる
ミニPCを選ぶときに重視したところ
ある程度性能は高いが、価格は安い
最近では、インテル N100などを使用したミニPCも多く出てきています。性能という面では、Celeronと比べて格段に高くなっていますが、メインとして使うには心もとない感じです。
性能という点では、Core i7とRyzen 7が頭に浮かびました。価格からすれば、Ryzen 7の方が安めの場合が多いです。この点で、CPUはRyzen 7のものを選んだほうがいいのかなと思いました。
ゲームはしないが、ちょっとした動画編集はする
私のミニPCの用途として、ゲームはしません。負荷がかかる用途としては、ちょっとした動画編集があります。GPUは内蔵されていなくてもいいですが、ある程度のCPU性能は必要となってきます。
この時点で、Ryzen 7のものを選ぼうと決めました。
メモリの増設ができる
ミニPCの場合、メモリの容量が8GBのものも多くあります。私の場合、メモリは16GBはほしいので、最初からメモリが16GBのもの、もしくはメモリを16GBに増設できるものを選ぶことにしました。
2.5インチSSDを内蔵できる
ミニPCは、その名の通り小さいパソコンなので、内部の空きスペースが小さいです。
データ保存用の2.5インチSSDをいつも使用しているのですが、できれば外付けではなく、内蔵させた方が、余計なケーブルなどがなく、すっきりとして使えます。
そして選んだミニPCは……
上の条件に当てはまるミニPCのなかから、このミニPCを選びました。
それは、「TRIGKEY Speed S5 Pro」です。
CPUにはRyzen 7 5800Hが使用されており、性能的には十分です。また、メモリは16GB(8GBx2)搭載されています。SSDは500GBとこちらも十分。
HDMIとDisplayPortでデュアルモニターもできます。また、何気にWi-Fi6に対応しているのもうれしい点です。2.5インチSSDも内蔵できます。
これで価格は4万円ちょっとにおさえられています。
スペック
CPU | Ryzen 7 5800H 8コア16スレッド 基本クロック:3.2GHz 最大ブーストクロック:4.4GHz |
GPU | AMD Radeon Graphics |
RAM | 16GB LPDDR4 3200MHz (8GBx2) |
SSD | 500GB(M.2 NVMe) |
画面 | HDMI、DisplayPort 4K@60Hz |
OS | Windows 11 Pro |
電源 | ACアダプタ付属 |
重さ | 約476g |
サイズ | 幅:12.6cm 奥行き:11.3cm 厚さ:4.1cm |
その他 | HDMI・DisplayPort USB 3.0 Type-A x 3 USB 2.0 Type-A x 1 USB 3.0 Type-C x 1 3.5mmイヤホン ・ マイクジャック 2.5インチ・7mm・SATA・HDD/SSD1台搭載可能 1Gbps有線LAN Wi-Fi 6 Bluetooth 5.2 |
外観・内部
外観
このような箱に入っています。
大きさ比較のために、ノートPC用のメモリを左側に置いています。

本体とACアダプタです。
ACアダプタの大きさは、やや小さめといった感じで、そこまで小さいという訳ではありません。

前面から
USB 3.0 Type-Aポート、USB 3.0 Type-Cポート、イヤホン端子、電源ボタンがあります。
電源ボタンを押してから、Windowsが起動するまでの時間は、とても短くていいです!

側面から
両方の側面に、同じように通気口があります。

背面から
LAN端子、USB 3.0 Type-A端子、USB 2.0 Type-A端子、DisplayPort、MDMI、電源ポートがあります。
上部にヒートシンクが見えます。ここから排熱されています。

重さ(実測値)
2.5インチSSDを内蔵した状態で、約476gでした。

内部
底面から内部にアクセスします。

ファンが2つついていて、こちらはシステムの基盤を冷却しています。もう一つのファンはCPUを冷却しています。

内部です。写真左側にメモリ、右側にM.2 MVNe仕様のSSDがあります。

SSDの下には、Wi-Fiカードがあります。

ベンチマーク
CINEBENCH R20

CINEBENCH R23

Geekbench 6.2.0

FINAL FANTASY XV BENCHMARK

使用感
サクサク動作して、快適
メインPCとして使用していますが、サクサク動作して、実に快適です。
私はゲームにはパソコンは使わないので、それ以外の用途になりますが、私の使い方では、遅いと感じることはありません。
FANの音は、時々気になる程度
通常使用している限りでは、FANの音は気になることはありません。
ただ、負荷がかかったときは、FANのさーっと言う音が気になりますが、耳障りな音ではないので、余り気にならないと思います。
なお、CPUの温度は、高負荷時は90℃くらいになります。通常は50℃~60℃台です。
2.5インチSSDが内蔵できる
私は、データ用に2TBのSSDを使っていて、そのバックアップを別のSSDにとるようにしています。
どうせならSSD2台とも内蔵できればよいのですが、ミニPCには内蔵できるSSDの数に限りがあります。
2.5インチSSDが1台でも内蔵できてよかったと思います。
ミニPCを生かすグッズ
せっかくのミニPC、配線がごちゃごちゃしてしまうのは残念です。
そこで私は、次のような工夫をしています。
スリムな配線を使う
ミニPCを使うとき、一番やっかいなのは、配線だとおもいます。せっかく本体が小さいのに、太い配線がくっついていると、それだけでごちゃごちゃしてしまいます。
こんなとき、スリムな配線が有効です。
私のミニPCは、モバイルモニター2台を使い、デュアルモニターで使っています。モバイルモニター側の端子はminiHDMIとなっています。

このとき、一番やっかいになってくるのが、HDMIケーブルです。
大体のHDMIケーブルは、スリムではなく、どちらかというと固いものが多いと思います。
何かいいものはないかと思い探し出したのが、このHDMIケーブルです。
このHDMIケーブルはとても細くて、その上やわらかいのです。
実際に使ってみると分かるのですが、全然じゃまになりません。


ワイヤレスキーボードを使う
有線キーボードを使うのは、ミニPCにとってはあまりスマートではありません。
ワイヤレスキーボードを使って、ごちゃごちゃ配線をなくしたいものです。
私はミニPC購入を機に、このワイヤレスキーボードを購入しました。
打ちやすくていいキーボードだと思います。
まとめ
ミニPCを買ってよかったことは、机の上がすっきりとすることです。
モニターも、モバイルモニターを使い、場所をとらないように工夫しました。
排熱も、常時負荷をかけるような作業はしないので、気になりません。また、仮に動画のエンコードをやったとしても、熱暴走するようなことはありませんでした。
スリムなパソコン環境を作りたいのならば、ミニPCを考えてみるのもいいと思います。
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