以前、1万円で買えるタブレットは、果たしてどれくらい使えるのかを、検証したことがありました。
正直に言えば、動作が遅くて使い物にはならないという結果に終わりました。
さて、今回レビューするTECLAST P85Tも、Amazon価格約1万円の格安タブレットです。OSには、今現在最新のAndroid 14を搭載し、スペックも少し上がっているのではないかと思います。
果たして1年前と比べて、同じ価格でもどのくらい快適に使えるようになったのか、それとも全く変わらないのか?
今回は、この1年でダブレットの性能がどのくらい上がったのかを確かめることも念頭に置き、レビューをしていきたいと思います。
開封
このような箱に入っています。
本体です。
付属の充電器の仕様です。出力は5V/2Aとなっています。
外観
正面より
画面はきれいに表示されますが、明るさは少し暗めです。
液晶の解像度は、1280x800ピクセルとなっています。また、インカメラの画素数は30万画素となっています。
下側より
スピーカーがあります。スピーカーはこの部分にしかありません。
右側より
電源ボタン、リセットボタン、ボリュームボタンがあります。
リセットボタンがついているのは、珍しいのではないでしょうか。
上側より
microSDカード挿入口、USB Type-Cポートがあります。
左側より
イヤホンジャックがあります。
背面より
カメラや、技適マークが印刷されているシールなどがあります。
カメラ周辺
カメラ周辺です。
カメラの画素数は、200万画素となっています。
重さ(実測値)
実測で、約347gとなっています。スペック上は320gとなっています。ただ、最初から液晶保護フィルムと背面保護フィルムが貼られているので、妥当な重さだと思います。
スペック
TECLAST P85T | |
---|---|
OS | Android 14 |
SoC | Allwinner A523 |
GPU | Mali-G57 |
画面 | 8インチ 1280×800ピクセル IPS液晶 |
RAM | 4GB + 拡張最大6GB |
ROM | 64GB |
バッテリー容量 | 5000mAh |
Wi-Fi | 802.11b/g/n/ac/ax (2.4GHz、5GHz) |
対応バンド | × (Wi-Fiモデル) |
カメラ | メインカメラ 200万画素(f/2.0) インカメラ 30万画素(f/2.0) |
防水・防塵 | × |
耐衝撃 | × |
サイズ(実測値) | 幅 約120mm / 高さ:約190mm / 厚さ 約9mm |
重さ | 320g |
本体色 | ミントグリーン |
USB | USB Type-C (USB2.0) |
その他 | Bluetooth 5.2 NFC非対応、おサイフケータイ非対応 |
ベンチマーク
AnTuTuベンチマーク(V10.2.1)
Geekbench 6.2.2
AnTuTu Storage Test(V10.2.1)
プリインストールアプリ
使用感
快適さはかなり上がった
メーカーも機種も違うとは言え、同じ1万円タブレットで、こうも快適さがちがうのかと、驚きました。
過去の経験から、1万円タブレットは、あまり使い物にならないものだというイメージがありました。しかしこのTECLAST P85Tは、1万円とはいえ、価格以上の動作をしてくれます。
SoCにはAllwinner A523というものが使用されており、あまり耳にしないものですが、1万円にしては、かなり快適に動作します。
ただ、1万円にしてはということで、全体的なもっさり感はあります。
YouTube専用などと割り切って使えば、あまり不満なく使うことができるのではないでしょうか。
Widevine L1に対応
アプリで調べてみたところ、Widevine L1に対応していました。
バッテリーの充電は遅い
充電器の出力が5V/2Aであることからもわかりますが、急速充電には対応しておらず、充電時間は遅いです。
バッテリーが15%から100%になるまで、3時間かかっています。
バッテリーのもちはイマイチ
バッテリーの容量は5000mAhです。スペック上からも少なめですし、実際に操作していても、バッテリーの減りは早いなと感じました。
スリープ時のバッテリーの減り
スリープ時にバッテリーがどんどん減っていく機種もあるので、その辺を調べてみました。
結果としては、4時間~5時間ごとに1%減っていく感じで、スリープ時のバッテリーの減りは、少ないということが分かりました。
メモリの拡張ができるが……
最近の機種にはたいていこの機能がついていますが、メモリを拡張することができます。
拡張する容量は、3GB~6GBの中から選ぶことができます。
しかし、いつも思うのですが、このメモリ拡張の効果、どのスマホやタブレットでも、感じることができないのですね。一体なんのためについている機能なのでしょうか。
スピーカーの音質はイマイチ
スピーカーの音質は、悪いという訳ではないと思うのですが、普通レベルには達していないかなと感じました。
1万円のタブレットにしては、頑張っているほうではないでしょうか。
GPSや4Gでの通信には対応していない
TECLAST P85Tには、GPSは搭載されていません。ですので、ナビには不向きな機種となります。
また、Wi-Fiモデルですので、SIMカードを挿入した通信には対応していません。通信には、Wi-Fiを利用することになります。
設定に、日本語訳されていないところが非常に多い
設定に、英語のままで、日本語訳されていない項目が多くあります。1つや2つではありません。
訳せばなんとなく意味が分かるものもあれば、全く意味が予想できないものもあります。
せっかく日本語に対応しているのに、これでは非常に残念です。
マイクが内蔵されている
ぱっと見た感じ、マイクはどこにもないように思えますが、音声が録音されるので、どこかにマイクが内蔵されています。
カメラの写りは非常に悪い
メインカメラの画素数は200万画素です。実際に撮影してみましたが、写りはとても悪いです。晴れた場所で写真をとると、白飛びしてしまいます。色も少し変です。
実際に撮影した写真を掲載します。
※画像をクリックすると、元の画像が表示されます。
まとめ
カメラの写りが悪かったり、バッテリーのもちがイマイチだったりと、価格相応な部分もありますが、以前購入した1万円タブレットと比較すると、かなり快適に使えるようになっています。
あれもこれもといったメイン的な使い方ではなく、YouTube専用、SNS専用などと、用途を限定して使うと、価格に見合った使い方となり、割と使える機種になるのではないでしょうか。
クーポンを使うと、9000円台で購入できます。サブタブレットにいかがでしょうか。
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