Y!mobileから発売されているAQUOS sense4 basicは、AQUOS sense4の下位バージョンです。AQUOS sense4と比べて、一部機能が削られています。
違いはいくつかあり、メモリの容量や指紋認証の有無、カメラの機能などです。
今回は、その違いも踏まえ、AQUOS sense4 basicのレビューをしていきたいと思います。
付属品
箱は小さく、また厚みもあまりありません。
付属品は冊子類のみで、充電器やUSBケーブルなど、付属品らしい付属品は入っていません。
外観
正面より
最近のスマホとしては小さめな、5.8インチの画面となります。画面上部にはノッチがあります。
小さめな画面ですが、IGZO液晶が使われていて、解像度は2,280×1,080(フルHD+)で、とてもきれいに表示されます。
※写真では、液晶保護ガラスが貼られています。
背面から
背面はすっきりとしていて、カメラとロゴがあります。
カメラは、1200万画素(標準)と800万画素(望遠・光学2倍)となっています。広角での撮影ができないのが残念な点です。
上部から
マイクとイヤホンジャックがあります。
最近のスマホでは、イヤホンジャックが省略される傾向があるので、イヤホンジャックの存在はありがたいです。
右側面から
ボリュームキー、アシスタントキー、電源キーがあります。
アシスタントキーには、アシスタント機能が割り当てられています。初期設定ではGoogleアシスタントが割り当てられていますが、設定でエモパーなどに変更することができます。
下部から
マイク、USB Type-Cポート、スピーカーがあります。
左側面から
SIMカードスロットがあります。このSIMカードスロットを開けるには、SIMピンは必要なく、くぼみに爪などを引っかけて開けることができます。
nanoSIMが1枚と、microSDカード1枚を装着することができます。SIMカードは1枚しか使えませんので、DSDVなどには対応していません。
スペック
AQUOS sense4 basic | |
---|---|
OS | Android 10 → Android 11 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 720G |
GPU | Adreno 618 |
画面 | 5.8インチ(IGZOディスプレイ) 2,280×1,080(フルHD+) パンチホール IGZO液晶 のぞき見ブロック |
RAM | 3GB |
ROM | 64GB(UFS2.1) |
バッテリー容量 | 4,570 mAh USB PD対応 急速充電 |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz 、5GHz) |
対応バンド (SIMロック解除後) | 4G LTE:1 / 3 / 5 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 28 / 41 |
カメラ | アウトカメラ 1200万画素 + 800画素(望遠・光学2倍) インカメラ 800万画素 |
防水・防塵・ | 〇 IPX5/IPX8/IP6X |
サイズ | 幅 約71mm / 高さ 約148mm / 厚さ 約8.9mm |
重さ | 176g |
本体色 | ライトカッパー、ブラック、シルバー |
USB | Type-C(USB 2.0) |
その他 | MIL-STD-810H Bluetooth 5.1 近接センサー、環境光センサー、ジャイロセンサー 加速度センサー、電子コンパス |
ベンチマーク
Antutu Benchmarkは、何度やっても途中でフリーズしてしまうので、掲載していません。
GeekBench 5.4.1
AndroBench
PCMARK for Android
使用感
動作速度はそれなり
アプリの起動や切り替えに、時間がかかることが多いです。
メモリが3GBと少ないので、この点が影響しているのではないかと考えられます。
ただ、全体的には、とても遅いと感じることは少なく、この点は、SoCにQualcomm Snapdragon 720Gが使われているためと思われます。
またストレージの規格が、より高速なUSF2.1となっていますので、この点もよい方向に働いているのでしょう。
指紋認証機能がありません
指紋認証機能がないのは、スマホを常用する上で、かなり使い勝手が悪いものとなってきます。
顔認証には対応していますが、ほとんどの方は指紋認証を使っているのではないでしょうか。
下位モデルということで省略されたのでしょうが、ここはもう少し頑張ってほしかった点です。
SIMロック解除後は、docomo、au回線でも使える
SIMロック解除前は、Y!mobileに最適化されています。SIMロックを解除すると、docomoやauのプラチナバンドにも対応し、特に問題なく使用することができます。
私の場合、LINEモバイルのau回線で使っていますが、圏外になることは今のところありません。
位置情報は問題なく、ナビも快適に使える
位置情報や電子コンパスの精度はよく、ナビを快適に使うことができます。
ナビを使うことが多いので、これはうれしい点です。
メーカーのスペックによると、QZSS(みちびき)対応とのことで、精度はとてもよいと思われます。
バッテリーの劣化をおさえる「インテリジェントチャージ」
バッテリーに優しい「インテリジェントチャージ」という機能があります。
「インテリジェントチャージとは、端末やその周辺の温度などの使用環境にあわせて、充電電圧や電流などをかしこく制御し、充電による電池の劣化をおさえる技術です。
バッテリーのもちは、かなりよい!
バッテリーのもちは、1日フルで使っても十分もつほどよいです。
下のグラフは、スマホを少し休みながらも、ずっと使っていたときのバッテリーの減りです。
だいたい9時間使って、バッテリーが半分なくなるとすると、かなりバッテリーのもちはよい部類に入ります。
バッテリー容量が4,570mAhと大きいのと、IGZO液晶の省電力性が、バッテリー長持ちに影響しているのでしょう。
スマホを使っていないときの、バッテリーの減り
何も使っていないときでも、バッテリーがどんどん減っていくスマホもあります。
でも本機はそんなこともなく、使っていないときのバッテリーの減りは、とても少なくなっています。
下のグラフは、LINEモバイルのau回線を挿入し、LINEやTwitterをインストールした状態でのバッテリーの状態となります。
使える充電器は? 充電にかかる時間は?
本機には充電器やUSBケーブルなどは付属していません。
USB PDに対応した充電器とケーブルを購入して、充電に必要な時間を計りました。
購入した充電器とケーブルは、次のものです。
バッテリーが5%から100%になるのに必要な時間は、約2時間でした。
バッテリー容量が4,570mAhなので、約2時間という時間は、十分高速な部類に入ると思います。
なお、USB PDに対応していない充電器を使うと、約3時間かかりました。
フォントを変えることができる
シャープのスマホの特徴として、フォントを変えることができます。
初期の状態では「モリサワ 新ゴ」になっています。
私は「モリサワ じゅん201」というフォントをダウンロードして使っています。
フォントは、有料のものもありますが、無料のものもあります。気に入ったフォントが見つかるといいですね!
簡易留守録が便利!
本機には、簡易留守録機能があります。
圏外や電源が入っていないときは機能しませんが、十分使い物になる機能です。
AQUOS便利機能で、スマホをもっと快適に!
「AQUOS便利機能」で、スマホをもっと快適に使うことができます。
私のお気に入りな機能は「Clip Now」で、画面をなぞるだけでスクリーンショットをとることができます。
防水・防塵だけではなく、耐衝撃性も!
本機は防水・防塵(IPX5/IPX8/IP6X)に対応していますが、耐衝撃性として、MIL-STD-810Hにも準拠しています。
写真を撮ってみた
全てAIをONにして撮っています。
「背景ぼかし」モードでは、なぜか背景をぼかした写真が撮れませんでした。よく調べたところ、被写体が人でないと背景はぼけないようです。
例えば、下の写真はTwitterの私のアイコンです。画面に映った顔写真ですが、ちゃんと顔以外の部分はぼけています。
ほか気になった点としては、カメラアプリの動作がもっさりしている点です。サクサク写真が撮れるという印象ではありません。
画像をクリックすると、元の画像が表示されます。
↓上の写真を望遠で撮ったもの。
まとめ
AQUOS sense4 basicは、フリマアプリやオークションなどでは、1万5千円前後で購入することができるようです。価格を考えると、十分使えるスマホになっていると思います。
メモリが少なかったり、指紋認証がなかったりと、上位機種と比べて見劣りする面もあります。
サブスマホに使ったり、軽いアプリしかやらなかったりと、使用目的がはっきりしている方にとっては、十分な性能だと思います。
コメント
[…] 先日、下位機種であるAQUOS sense4 basicのレビュー記事を書きました。 […]