30000円台という価格にもかかわらず、かなりすごいタブレットが発売されました。それは、「Blackview Tab 18」というタブレットです。
以前、「Lenovo Tab P12」というタブレットをレビューしましたが、価格的にはこのLenovo Tab P12よりも安いにもかかわらず、性能や使い勝手などがかなりよい「Blackview Tab 18」です。
Hrlio G99搭載で動作はサクサク、RAMは内蔵12GB+拡張12GB、ROMは256GB、指紋認証センサー搭載、12インチの2.4Kディスプレイと、基本的なスペックは上々。
まだ、Widevine L1に対応(Netflixも)、Harman Kardon監修のクアッドスピーカー搭載で音もよく、特に動画鑑賞用のタブレットとしては、申し分ない性能です。
今回は、このBlackview Tab 18のレビューをしていきます。
開封
付属品など
このような箱に入っています。
「HARMAN」の表示が大きいです。音のよさをアピールしています。
実はこのタブレット、カメラの写りも、なかなかいいんです。
付属品です。イヤホンが付属しているのは珍しいですね。ちなみに、イヤホンジャックはありません。
急速充電に対応していて、充電速度はかなり速いです。
専用充電器とケーブルを使った時の、充電中の電流と電圧です。
iPad(第9世代)との大きさ比較
画面のサイズがiPadよりも大きいので、筐体もそれなりに大きくなっています。
画面に表示される情報量も、Blackview Tab 18の方が多くなっています。
iPadは、TrueToneが有効になっているので、画面の色が比較して暖色系になっています。
本体
左側面から(インカメラを上にして)
スピーカーがあります。反対側にも2つスピーカーがあるので、クアッドスピーカーとなります。
音質は良好で、とくに動画視聴時には活躍してくれます。
なお、本体を縦にしても、ステレオの左右の音がでるスピーカーは変わりません。つまり、本体を回転させても、インカメラを上にしたときの左側のスピーカーからは常に左からの音が、右側のスピーカーからは常に右からの音が出ます。Lenovo Tab P12とはこの点が違います。
下面から
下面には、特に何もありません。
右側面から
スピーカーとUSB Type-Cポート、マイクの穴があります。
上面から
SIMカード/microSIMカードスロット、ボリュームボタン、電源ボタン(指紋認証センサーを兼ねる)があります。
指紋認証センサーの精度は良好で、誤認識もほとんどありません。
正面から
12インチと、かなりの大画面です。色もきれいに表示されます。
背面から
技適マークなどが印刷されたシールが貼ってあります。
カメラのレンズは1つです。写りはなかなかいい方です。
スペック
Blackview Tab 18 | |
---|---|
OS | Android 13 |
SoC | MediaTek Helio G99 |
GPU | Mali-G57 MC2 |
画面 | 12インチ 2000x1200ピクセル リフレッシュレート 60Hz |
RAM | 12GB + 拡張12GB |
ROM | 256GB |
バッテリー容量 | 8800mAh 33W急速充電 |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz 、5GHz) |
対応バンド | 4G B1/B3/B7/B8/B19/B20//B40 |
カメラ | メインカメラ 1600万画素(f/1.7) インカメラ 800万画素(f/2.2) |
防水・防塵 | × |
耐衝撃 | × |
サイズ | 幅 278mm / 高さ:173mm / 厚さ 7.9mm |
重さ | 632g |
本体色 | グレー |
USB | USB Type-C (USB2.0) |
その他 | GPS Bluetooth 5.1 指紋センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、照度センサー 近接センサー |
プリインストールアプリ
初期のホーム画面
ベンチマーク
AnTuTuベンチマーク(V10.1.5)
Antutu Storage Test (v10.1.5)
Geekbench 6.2.2
使用感
動画視聴に最適なタブレット!
Widevine L1に対応、Harman Kardon監修のクアッドスピーカー搭載、そして大画面。動画を見るのに最適なタブレットです。とても3万円台のタブレットとは思えないほどの完成度です。
アマゾンプライムビデオなどで、高画質で映画を見たときなどは、思わずその臨場感に息をのんだほどです。やはり音質は大事なんだと実感。
基本的なスペックは、Helio G99ということで、サクサクと動きます。動画を見る上で、何も問題はありません。
バッテリーのもちはまあまあ
大きめの本体なので、外に持ち出すことはあまりないと思われますが、動画を見るときなども、バッテリーのもちがよいに超したことはありません。
本機のバッテリー容量は8800mAhで、33Wでの急速充電にも対応しています。
液晶の輝度を50%にした状態で、PCMARK for AndroidのWork 3.0 battery lifeを使い、バッテリーのもちを調べました。
結果は10時間29分で、バッテリーのもちはまあまあではないでしょうか。
バッテリーの充電速度
Blackview Tab 18は、33Wでの急速充電に対応していて、充電速度は速くなっています。
バッテリーが30%から100%になるまでの時間は、約1時間20分でした。
PCモードが便利
タブレットをPCのように使える「PCモード」を使うことができます。
キーボードを接続すると、自動的にPCモードに入るなど、使い勝手もよく考えられています。
下の画像は、実際のPCモードの画面です。
PCのように、アプリをウィンドウ表示させることができます。
ただ、同じアプリを2つ起動するなどはできません。
パフォーマンスモードの効果は不明
Blackview Tab 18では、「パフォーマンスモード」のON・OFFができます。下の画像だと、一番上の項目がそれです。
「CPUとGPUの周波数を上げます。」とあるので、実際にONにしてベンチマークをとってみましたが、ONであろうとOFFであろうと、ベンチマークの数値はほとんど変わりがありませんでした。
これが、ONにするとベンチマークの数値がぐんと伸びたり、動作速度がさらにサクサクになるのであれば、使い勝手もさらによくなるのですけどね。
バッテリーを保護する機能はとてもいい!
ノートパソコンなどにはよくある機能ですが、バッテリーの充電を、を任意の容量で止められる機能があります。バッテリーの「充電保護機能」で設定することができます。
「カスタム充電モード」をONにすると、設定することができます。
バッテリーは、満充電の状態が続くと、劣化が進むと言われています。
使用できる時間は短くなりますが、充電を80%程度の状態で止めると、バッテリーの寿命は延びます。この「充電保護機能」は、とても便利な機能だと思います。
ナビは快適に使えるか?
Blackview Tab 18には、電子コンパスが内蔵されていないので、ナビとして使うのはあまり快適でない感じですが、位置情報は正確でした。
楽天モバイルでの通信・通話に対応している
楽天モバイルのSIMカードを挿入すると、自動的に楽天モバイルのAPNが出てきました。
それを選択すると、楽天モバイルのSIMカードで通信をすることができました。
通話に関しても、標準の通話アプリで通話をすることができました。
ただし、端末が5Gに対応していないので、5Gでの通信はすることができません。
RAMの拡張は必要?
Blackview Tab 18のRAMは、内蔵12GBにプラスして、拡張12GB、合計24GBまで拡張できるのですが、すでに内蔵12GBで十分な容量があるので、拡張できなくてもよいような気がするのですが、機能としてはあるのですね。
カメラで写真を撮ってみた
中華タブレットとしては、写真写りはなかなかよい方だと思います。
※画像をクリックすると、元の画像が表示されます。
まとめ
Blackview Tab 18は、特に動画視聴用のタブレットとしては、その性能を十分に発揮してくれるでしょう。
そのほかにも、大画面を生かして、電子書籍用のタブレットとしても活躍してくれること思います。
別売りですが、専用のスタイラスペンやキーボードも発売されていて、いろいろな用途に使えるタブレットに仕上がっています。
専用スタイラスペンで線を引いてみたところ。
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