以前にもまして、スマホ選びが楽しくなってきました。
抜群に高性能なスマホがあったり、コストパフォーマンスに優れたスマホもあったりと、個性あふれるスマホが多くなっています。
そんな中、前回はモトローラのミドルレンジなスマホ「moto g10」のレビューをしました。
今回レビューするmoto g30は、そんなmoto g10の上位機種となります。
moto 10の上位機種ということもあり、当然スペックもアップされています。
今回はそんなスペックアップされた部分を見ながら、レビューをしていきたいと思います。
開封!
わくわくしながら開封していきましょう!
箱はmoto 10とほとんど同じ感じとなっています。
スマホ本体は、透明なTPUケースに包まれて入っています。
※写真では、液晶保護ガラスを貼っています。
付属品です。
充電器、イヤホン、USBケーブル、SIMピン、冊子類です。
外観
正面から見ていきましょう。
液晶は6.5インチとなっています。moto g10と同じ液晶保護ガラスを貼ることができます。
背面のレイアウトはmoto g10と同じですが、moto g10とは違い、波打つような模様ではありません。
本体の色は、パステルスカイとダークパールの2色です。今回はパステルスカイです。とてもきれいな色で、角度によって色が変わって見えるような感覚があります。
下(写真左)にはマイク、USB Type-Cポート、外部スピーカーがあります。上(写真右)にはマイクとイヤホンジャックがあります。外部スピーカーの音は、moto g10と同じ傾向で、割とよいと感じました。設定で低音のレベルを上げるといい感じ。
左側(写真左)にはSIMカードトレイがあります。DSDVに対応しています。右側(写真右)には、Googleアシスタントを起動させるボタン、ボリュームボタン、電源ボタンがあります。
スペック
moto g10 | |
---|---|
OS | Android 11 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 662 |
GPU | Adreno 610 |
画面 | 6.5インチ、 1600×720ピクセル 水滴型ノッチ |
RAM | 4GB |
ROM | 128GB |
バッテリー容量 | 5000 mAh 急速充電 20W(TurboPower) ワイヤレス充電には対応していません。 |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz 、5GHz) |
対応バンド | LTE:1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 38 / 40 |
カメラ | アウトカメラ 6400万画素 + 800万画素(超広角) + 200万画素(マクロ) + 200万画素(深度測定用) インカメラ 1300万画素 |
防水・防塵 | × |
サイズ | 幅 75.73mm / 高さ 165.22mm / 厚さ 9.14mm |
重さ | 200g |
本体色 | パステルスカイ、ダークパール |
USB | Type-C(USB 2.0) |
その他 | Bluetooth 5.0 近接センサー、環境光センサー、ジャイロセンサー 加速度センサー |
ベンチマーク
Antutu Benchmark V8.5.2
moto g10では、143619でした。
ストレージの性能は、moto g10とほとんど同じです。
GeekBench 5.4.1
PCMARK for Android
使用感
ぬるぬる動く液晶
本機の一番の特徴は、リフレッシュレート90Hzな液晶でしょう。
以前レビューしたPOCO X3 Proのリフレッシュレートは120Hzで、それにはおよびませんが、それでもスクロールがぬるぬるなめらかで、心地よいです。
ただ、例えばツイッターアプリなんかだと、ちょっと画面がカクつくときがあり、その点は高スペック機との違いを感じます。
初期設定では「自動」になっていますが、60Hz固定や90Hz固定にすることもできます。
動作速度はmoto g10と同じくらい?
全体的な速度としては、特にもっさり感は感じることはありません。
webサイトをみたりTwitterを確認したりした限りでは、サクサク感はmoto g10と同じくらいかな?と感じました。ただ、液晶のリフレッシュレートが90Hzなため、本機の方が操作していて圧倒的に心地よいです。
ベンチマークの結果は本機の方が上ですが、そこまで操作感が上とは感じられません。私は負荷が重いアプリを使いませんので、重いアプリを動かすと、また違いを感じるのでしょう。
大容量なバッテリー
本機のバッテリー容量は、moto g10と同じで5000mAhとなっています。そのおかげで、長時間スマホを使うことができます。
充電はTurboPowerとよばれる高速充電(20W)に対応しています。付属の充電器で高速充電をすることができます。
急速充電に対応したバッテリーの充電速度ですが、ほぼ0%の状態から100%まで充電するのに必要な時間は、約2時間20分でした。
また、スリープ時にバッテリーが減っていく速度は、次のグラフのようになっています。減り方はゆるやかで、とても優秀です。
※標準状態に、LINE、ツイッターのアプリをそれぞれインストールし、電池の最適化をしない状態で測定
指紋認証は若干弱い
指紋認証の精度は、moto g10とほぼ同じです。時々認証に失敗することがあります。
指紋認証センサーが背面にあるのは、スマホを持ち上げる必要があり、人によっては使いにくいと感じるかもしれません。
電源ボタンが指紋認証センサーをかねているスマホのほうが、使いやすさの点ではよいと思います。
おすすめなガラスフィルム
いろんなレビューを見ていると、液晶保護ガラスを貼ると、液晶の感度がおちるというものがありました。
私も液晶保護ガラスを貼っていますが、液晶の感度低下は感じられません。
私が使っている液晶保護ガラスは、これです。サイズぴったりに貼ることができて、浮きがありません。
なにげに役立つ機能 3選
ピークディスプレイ
初期状態では「ピークディスプレイ」という機能がONになっています。
スマホがスリープ状態の時に通知がくると、画面に小さくアイコンが表示されます。そのアイコンをタップすると、スリープを解除することなく、すぐに通知の内容を確認することができる機能です。
ちょっと見にくいですが、画面下(写真左)に小さい通知アイコンが表示されています(この場合はPayPayフリマアプリの通知)。この通知アイコンをタップすると、通知の内容が表示されます(写真右)。
最適化充電
本機には、電池の寿命をのばす「最適化充電」という機能があります。長い期間バッテリーの寿命が劣化しにくいという点では、うれしい機能です。
実際に、その効果を見てみましょう。
電池は、自動的に6時にフル充電される設定になっています。
それまでは、充電がストップします。
なるべくバッテリー100%の時間を作らないで充電をしようとしています。
3本指でスクリーンショットがとれ、スクロールさせてとることもできる
初期設定ではOFFになっていますが、3本の指を画面に当てることによって、スクリーンショットをとることができます。
もちろん、ボリュームを下げるボタンと電源ボタンの同時押しで、スクリーンショットをとることもできますが、3本指でとるほうがやりやすくて便利です。
また、画面に入りきらず、スクロールしないといけない場合でも、分割しないで1枚のスクリーンショットとして保存することができます。
スクロールしてスクリーンショットできる機能は、なにげにというよりも、すごく便利な機能です。
おサイフケータイに対応していない
docomoやau、SoftBankなどから発売されるスマホとはちがい、SIMフリースマホは、おサイフケータイに対応していないことが多いです。本機の場合も、おサイフケータイには対応していません。
ただ、PayPayなどのバーコード決済には対応しているので、コンビニなどでの支払いを簡単にすることはできます。
電子コンパスがない
下位機種のmoto g10には電子コンパスがありませんでした。上位機種の本機ならあるのではと期待をしていましたが、moto g30にも電子コンパスはありません。
電子コンパスがなく困ることは、自分が地図上のどの方向に向いて立っているかが、わかりにくいという点です。
ナビを利用するとき、最初いくらか歩いてみないと、歩いている方向が分からないのです。これは不便です。
なお、位置情報は正確です。
DSDVに対応している
本機はDSDVに対応しています。
私は今現在、通話には格安なロケットモバイル(神プラン・SoftBank回線)を、データ通信にはFUJI Wifi(20GB・SoftBank回線)を使っています。
なお、microSDカードを使うと、SIMカードは1枚しか使うことができません。本機のストレージ容量は128GBと容量が大きいですが、大容量なデータをたくさん扱う場合は、注意が必要です。
au系格安SIMに対応している
バンドが対応していますので、au系格安SIMでも、問題なく使うことができます。
エキサイトモバイルのau回線で試してみたところ、通話もデータ通信も、問題なく使うことができました。
SoftBank系の格安SIMを使っているときとは違い、右上に「VoLTE」のマークが表示されるのが印象的です。
カメラのシャッター音を消せない
シャッター音の設定は、あるにはあるのですが、ON固定で、OFFにできない設定になっています。
Googleアシスタントボタンって、本当に必要?
Googleアシスタントを多用している人には便利なのでしょうが、私はGoogleアシスタントをほとんど使わないし、使わない人も多いと思います。間違ってボタンを押してしまってアプリが起動してしまうと、そのたびにアプリを閉じないといけないので、とても不便です。
本機には、ボリュームボタンの上に、Googleアシスタントボタンがありますが、このボタンの必要性はないと思っています。
Googleアシスタント専用にするのではなく、自分がよく使うアプリを登録できるのであれば、利用価値のあるボタンになるのではないでしょうか。
「自分だけのスマホにする」
moto g10と同じく、スマホをカスタマイズすることができます。
なんとなく、機能が分かりにくそうなものには、解説を書いています。
- スタイル(アイコンの形やフォントなど)
- 壁紙
- ジェスチャー(手首を素早く2回ひねると、カメラアプリが起動、など)
- 簡易ライト
- 3本指でのスクリーンショット
- 持ち上げてロック解除
- 下向きでマナーモード
- 持ち上げて消音
- スワイプで分割(左右にスワイプして、アプリを分割画面で表示)
- ピークディスプレイ(画面がOFFの時に、通知を確認)
- 親切ディスプレイ(画面を見ている間は、画面がスリープにならない)
- ゲームタイム(ゲームに集中できるようにするツールと設定)
- オーディオ効果
- メディアコントロール
などなど、細かなところまでカスタマイズをすることができます。
各機能の詳細は、多すぎるので説明はしませんが、自分に気に入ったカスタマイズができれば、それだけmoto g30に愛着が持てるでしょう。
写真を撮ってみた
画像をクリックすると、元の画像が表示されます。
標準カメラ
広角カメラ
標準カメラ
広角カメラ
上の写真を撮った場所から
マクロ
まとめ
moto g10との違いは、大きく分けると次の3つになります。
moto g30 | moto g10 | |
SoC | Snapdragon 662 | Snapdragon 460 |
ストレージ容量 | 128GB | 64GB |
画面のリフレッシュレート | 90Hz | 60Hz |
通販サイトでチェックすると、moto g30は、2万円弱の価格で販売されています。
moto g10と比べると、だいたい3000円から4000円ほど、moto g30の方が価格が高いです。
選ぶとして、2機種でどちらを選ぶかは、この価格差を大きいと思うかどうかだと思います。
価格をより重視するのであればmoto g10を、少しでも性能にこだわるならmoto g30を選ぶとよいでしょう。
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