Androidで、動作をサクサクにする方法として、「開発者向けオプション」の設定を変える方法があります。
一つ目の方法としては、「ウィンドウアニメーションスケール」「トランジションアニメスケール」「アニメーター再生時間スケール」を、全部「0.5倍」にする方法です。
ここを0.5倍にすることによって、確かにサクサク感が増します。
また、もう一つの方法として、「GPUレンダリングを使用」「HWオーバーレイを無効」をそれぞれONにする方法もあります。
こちらの方法も、いろんなwebサイトに書かれているのですが、こちらの方法はでは、いまいちスマホのサクサク感が増したようには感じられません。
そこで今回は、「GPUレンダリングを使用」「HWオーバーレイを無効」それぞれをON/OFFにしてベンチマークを行い、ON/OFF時それぞれの値を比較して、どれくらい速度がアップされるかを、調べてみました。
ベンチマークの環境
ベンチマークは、以下の環境で行いました。
・使用したスマホ
HUAWEI Mate 10 Pro(パフォーマンスモード)
Redmi Note 9T
AQUOS R(SH-03J)
Nothing phone(2a)
注:Redmi Note 9T、Nothing phone(2a)は「GPUレンダリングを使用」の設定項目がないので、「HWオーバーレイを無効」のみON
・使用したベンチマーク
AnTuTu Benchmark V8.5.2(HUAWEI Mate 10 Pro、Redmi Note 9T)
AnTuTu Benchmark V9.3.9(AQUOS R・SH-03J)
AnTuTu Benchmark V10.2.7(Nothing phone(2a))
発熱の影響を受けないように、ベンチマークを行う間隔は、10分以上とっています。
ベンチマークの結果
結果は、次のようになりました。
HUAWEI Mate 10 Pro(パフォーマンスモード)
Redmi Note 9T
AQUOS R(SH-03J)
Nothing Phone(2a)
まとめ
HUAWEI Mate 10 Proは「GPUレンダリングを使用」「HWオーバーレイを無効」それぞれをONにした時の方が、ベンチマークの値が低くなっています。
とはいうものの、その差は大きくはなく、体感速度の差を感じることはないように感じます。
ただ、それぞれをONにしていると、ブラウザやTwitterアプリのスクロールに引っかかりを感じることがあります。
Redmi Note 9Tは、「HWオーバーレイを無効」をONにすると、2万ほど数値が高くなりました。ただこちらも、体感でははっきりとした差は感じられません。
AQUOS R(SH-03J)は、HUAWEI Mate 10 Proと同じように、「GPUレンダリングを使用」「HWオーバーレイを無効」それぞれをONにした時の方が、ベンチマークの値が低くなっています。
Nothing Phone(2a)は、誤差程度の差しかありません。
今回の結果としては、「GPUレンダリングを使用」「HWオーバーレイを無効」をONにしても、ベンチマーク上ではわずかに差があるものの、体感速度に差はないということになりました。
今回は、AnTuTu Benchmarkを使った結果のみなので、他のアプリを使って同じ結果になるかどうかは、今回の検証からはわかりません。
コメント