UMIDIGI Xは、画面内指紋認証をはじめとして、新機能がいくつも盛り込まれた、UMIDIGI期待のスマホです。
本日現在、Amazon価格が約22,000円と、機能の割には価格も安く、UMIDIGI F1と同様、コストパフォーマンスに優れたスマホです。
今回は、実際にUMIDIGI Xを使ってみたレビューとなります。
スペック
UMIDIGI X | |
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OS | Android 9.0 |
CPU | MediaTek Helio P60 8コア 4 x 2.0GHz A73 +4 x 2.0GHz A53 |
GPU | Mali G72 MP3 700MHz |
画面 | 6.35インチ 1548 x 720 ピクセル 有機EL 水滴型ノッチ |
RAM | 4GB |
ROM | 128GB |
バッテリー容量 | 4150mAh 急速充電(9V、2A) |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz 、5GHz) |
対応バンド | 2G: GSM 2/3/5/8 |
カメラ | アウトカメラ インカメラ |
防水 | - |
防塵 | - |
サイズ | 幅75.6 mm / 縦158.6mm 厚さ 8.1 mm |
重さ | 202g |
USB | USB type-c |
その他 | トリプルカメラ |
開封
いつものUMIDIGIの黒い箱の中に、UMIDIGI Xが入っています。
スペックが書かれています。
個人的には、画面内指紋認証の出来具合が気になります。
付属品
大きなXの文字が書かれたフィルムが貼られ、UMIDIGI Xが入っています。
さりげなく、画面の下の方に、指紋のマークが描かれています。
付属品一式です。
こちらもいつものUMIDIGIスマホと同じく、カードや説明書、充電器とケーブルが入っています。
充電器のスペックです。高速充電に対応しています。
本体
背面
ブラックは、一本の赤い線が入った、とてもかっこよいデザインです。
また、背面はガラスで、とても高級感があります。
トリプルカメラ
カメラの部分です。標準のカメラの他、深度測定用のカメラ、そして超広角カメラが内蔵されています。
カメラの出っ張りはかなりあります。付属のケースをつけると出っ張りは隠されます。ケースをつけての使用をおすすめします。
画面
見た目には、UMIDIGI F1よりも一回り大きい感じです。実際、縦と横に数ミリずつ、UMIDIGI F1よりもサイズが大きくなっています。
なお、UMIDIGI Xには、前面カメラ右上に、通知LEDがついています。通知が来たときや充電中に光ります。とても小さな通知LEDですが、なにげにうれしい機能です。
スピーカー側
スピーカー側です。左から、マイク、USB Type-Cポート、スピーカーとなっています。スピーカーの音質は、個人的にはUMIDIGI F1の方がよいと感じました。
電源ボタン側
画面に向かって右側に、電源ボタンとボリュームボタンがついています。
また、SIMカードトレイもこちら側にあります。
SIMカードトレイです。
DSDVに対応していますが、microSDカードを使ってしまうと、SIMカードは1枚しか使えません。トリプルスロットが望まれるところです。
左側面
左側面には、何もついていません。
上部
スマホ上部に、イヤホンジャックがあります。
個人的には、イヤホンジャックは下についてほしいと思うのです。なぜなら、上についていると、スマホをポケットに入れたとき、イヤホンジャックがポケットの奥側になってしまい、取り扱いが面倒になってしまうからです。
ホーム画面
初期のホーム画面は、こんな感じです。
他のUMIDIGI製スマホとあまり変わりがありません。
初期導入アプリ
初期導入アプリも、他のUMIDIGI製スマホと同じで、必要最小限のものしかインストールされていません。
トリプルカメラ
UMIDIGI Xの特徴の一つに「トリプルカメラ」があげられます。
メインカメラの他に、被写界深度カメラ、そして超広角カメラが搭載されています。
位置情報を強制記録?
一番最初にカメラアプリを立ち上げると、こんな表示が出てきます。
ここで「許可」を選ばないと、カメラアプリは起動しません。
「位置情報が強制的に記録されるのか!?」
と最初は思いましたが、カメラアプリの設定で、位置情報を記録するかしないかを選ぶことができます。初期設定では「記録しない」設定になっています。
くもりの日に撮影してみた
何枚か撮影をしてみました。
(画像をクリックすると、元の画像が表示されます。)
背景をぼかした撮影
カメラアプリの撮影モードを「ステレオ」にすると、背景をぼかした撮影モードになります。
UMIDIG A5 Proよりは、きれいに背景がボケますが、細かく見ると不自然な部分もあったりします。
超広角カメラ
かなり広い範囲を1枚の画像におさめることができます。
画面内指紋認証
UMIDIGI Xの大きな特徴である「画面内指紋認証」です。あまり指紋認証の精度はよくありません。
画面が暗いと、指紋を認識しない
周囲の明るさではなく、画面の明るさの問題です。
設定で、画面の明るさをかなり明るくしておかないと、指紋を認証してくれません。設定で「明るさの自動調節」をOFFにし、液晶の明るさを7割以上くらいにしておくと、この症状は改善されます。
画面をいったんONにしないと、指紋認証機能が使えない
UMIDIGI F1などでは、スリープの状態で指紋センサーに触れると、画面が自動的にONになり、スマホが使える状態にすることができます。
一方UMIDIGI Xでは、いったん画面をONにしないと、指紋認証の機能が使えません。
これについては、次の設定項目があります。
Google翻訳で翻訳すると……
「スマートフォンを持ち上げるか、画面をタップすると、指紋が画面外に表示され、指紋のロック解除が容易になります。この機能をオフにすると、電力消費を削減できます。」
現時点では「画面をタップすると」の機能が働いていません。つまり、本来は、スリープの状態で画面をタップすると、指紋認証画面が表示されるということです。
ソフトウェア更新で改善されることを望みます。
AMOLEDディスプレイ
UMIDIGI Xでは、液晶ではなく有機ELが使われています。液晶と比べ、発色や省電力の面で優れた部分もありますが、気にかかっていたことが1点あります。
UMIDIGI F1では、画面の解像度が2340 x 1080 ピクセルでした。それに対してしてUMIDIGI Xの画面の解像度は1548 x 720 ピクセルです。解像度の面で繊細さが劣るのではないかという点です。
これに対しては、確かにUMIDIGI F1を横に並べて置いて比べると、画像や文字のなめらかさなどの繊細さが低くなってると感じます。しかしUMIDIGI X単独で使っている限りでは、個人的には気になるほどのものではありません。
セキュリティ機能
セキュリティの設定の中に、「Applock」があります。文字通り、指定したアプリの起動をロックする機能です。
「パターン」「PIN」「パスワード」の3つの中から、起動ロックを外す方法があります。しかし、指紋認証は使えません。何のための指紋認証機能なのかと感じます。
位置情報
位置情報については特に問題を感じませんが、コンパスの精度が悪いのか、UMIDIGI F1と同様、マップが90°傾いて表示されたりします。
バッテリーのもち
バッテリー容量は4150mAhと、UMIDIGI F1と比べて1000mAh少なくなっています。
バッテリー容量で言えば、UMIDIGI A5 Proとほぼ同じですが、バッテリーはUMIDIGI Xの方がもちます。
詳しく調べた訳ではないのですが、同じ使い方で一日スマホを使ったとき、仕事を終えて帰宅した時点でのバッテリー残は、UMIDIGI A5 ProよりももUMIDIG Xの方が多いです。でも、UMIDIGI F1とでは負けます。
動作速度
UMIDIGI F1と同じく、Helio P60が使われていて、基本的には動作はサクサクしています。
ただ気になるのは、画面が暗くなって動作が一瞬フリーズしてしまうことがあるということです。どのような状況でこのような現象が発生するのかは分からないのですが、画面が一瞬暗くなることがあります。
まとめ
現時点では、画面内指紋認証がうまくいかないという点を除けば、あまり大きな不具合はないのではないかと感じています。
UMIDIGI F1から換えるかどうかと聞かれると、私は換えることはしません。超広角カメラは魅力的ですが、それ以外の面においては、UMIDIGI F1の方が安定して使えると思うからです。
それよりも、UMIDIGI F2が発表され、スペック的にも、UMIDIGI XよりはUMIDIGI F2の販売を待って買い換える方がよい選択だと、私は考えます。
コメント
UMIDIGI Xにプリインストールされているアプリ(カメラやアップロックなどなど)に関して、パッケージ名が(com.freeme.〇〇)となっているアプリを起動させるとストレージ内(storage/emulated/0/)にBaiduという名前のフォルダが自動的に生成されます。中国関連のヤバいやつかも知れまへん。
位置情報を許可しないと起動しないという点も非常に怪しい。
ADBツールで消しましょう。
adb shell pm uninstall -k –user 0
【例文】カメラアプリの場合
adb shell pm uninstall -k –user 0 com.freeme.camera