一昔前と違い、いろんなメーカーから、SIMフリースマホがたくさん発売されています。特に最近は、中国メーカーのスマホが多く見られるようになりました。
普段使いでは問題ないほどの性能をもったものや、ハイスペックなものまで、たくさん販売されています。

さて、今回レビューしていくのは、UMIDIGI A3Sです。先日レビューしたUMIDIGI A3Xとは兄弟機で、
- UMIDIGI A3X
ノッチあり、RAM3GB
バッテリー3300mAh - UMIDIGI A3S
ノッチなし、RAM2GB
バッテリー3950mAh
と、主な違いはこの3つです。
今回のUMIDIGI A3Sは、バッテリーもちを重視する私にとっては、とても魅力的なスマホです。またノッチがないのも、ステータスバーが小さくならなくて、とてもよいです。
今回は、Amazon価格で約1万円の、UMIDIGI A3Sをメイン端末とし、しばらくの間レビューをしていきたいと思います。
スペック
UMIDIGI A3S | |
---|---|
OS | Android 10 |
SoC | MediaTek Helio A22 |
CPU | 4コア 4×Cortex-A53 1.8GHz |
GPU | IMG GE8300 |
画面 | 5.7インチ 1440×720ピクセル ノッチなし |
RAM | 2GB |
ROM | 16GB |
バッテリー容量 | 3950mAh 充電 5V/1A |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz 、5GHz) |
対応バンド | 2G: GSM: B2 /3 /5 /8 3G: WCDMA: B1 /2 /4 /5 /6 /8 /19 4G: FDD: B1 /2 /3 /4 /5 /6 /7 /8 /12 13 /17 /18 /19 /20 /26 /28 TDD: B38 /40 /41 |
カメラ | アウトカメラ 1600万画素(F/2.0) + 500万画素(被写界深度) インカメラ 1300万画素(F/2.2) AI対応 |
防水 | - |
防塵 | - |
サイズ | 幅 72.9mm / 高さ 153.7mm 厚さ 8.45mm |
重さ | 197g |
本体色 | グレー グリーン |
USB | micro USB |
その他 | トリプルスロット DSDV対応 Bluetooth 5.0 指紋認証、顔認証 GPS/Glonass/Galileo/BeiDou 近接センサー、環境光センサー ジャイロセンサー 加速度センサー、電子コンパス |
開封
付属品など
いつもの、シンプルな黒い箱に入っています。

フタを開けたところです。「A3S」の文字が目に飛び込んできます。
もちろん、この文字の下には、いつものように液晶保護フィルムが貼られています。

付属品です。充電器とUSBケーブルが入っています。

充電器は、5V / 1Aです。バッテリー容量が多いから、本体仕様も含めて、5V / 2Aにしてほしかったです。

外観
前面から
最近のスマホは、ほぼノッチがありますので、何もない本機は貴重な存在です。ノッチがないと、ステータスバーのアイコンが省略されることが少ないので、ノッチは個人的には好きではありません。

うしろから
シンプルなデザインです。

下から
左より、イヤホンジャック、マイク、microUSB端子、外部スピーガーがあります。外部スピーカーですが、初期の設定では、かなり音が大きいので、音を小さく設定する必要があります。

左から
SIMカードとmicroSDカードのスロットがあります。

このように、nanoSIMカード2枚とmicroSDカード1枚を、同時に使うことができます。(DSDV対応)

右から
ボリュームボタンと電源ボタンがあります。

上から
上には、特に何もありません。

カメラ周辺
指紋認証センサー、カメラのレンズ、フラッシュがあります。
指紋認証は、比較的失敗が少ないです。

重さ
付属のケースをつけて、215gでした。

技適マーク
本体の設定で確認することができます。

充電時の電流
急速充電ではなく、5V1Aで充電されています。純正の充電器・ケーブルでなくても、同じ数値になります。

ベンチーマーク
AnTuTuベンチマーク(V8.3.2)

geekbench 5.1.1

Androbench

結果
UMIDIGI A3Xのベンチマーク結果と比べると、だいたい数値が悪くなっています。例えば、AnTuTuベンチマークの値は、70776から66447へと少なくなっています。他のベンチマークも、軒並み数値は下がっています。
どうしてかなと考えた結果、RAMが3GBから2GBへと、1GB少なくなっているのが、その原因ではないかと思われました。スペック的には、数値を下げる原因としては、それくらいしかないでしょう。
ベンチマークの結果がUMIDIGI A3Xよりも低かったという結果となりましたが、実際の操作面においても、UMIDIGI A3Sは、UMIDIGI A3Xよりも、メモリ不足が原因なのか、アプリの切り替えや起動に時間がかかることがありました。
カメラ画像
雨の日に撮りました
クリックすると、元の画像が表示されます。






晴れた日に撮りました

こちらは、上の木を、ポートレートモードで撮影しました。
ポートレートモードは、周辺をぼかして撮影するモードになっていて、被写界深度用のカメラは、一体どんな働きをしているのかと、疑問に思いました。






カメラについて
一昔前の1万円スマホのカメラと比べると、画質はよくなっていると思います。でも、ノイズが多かったり、色あいが少し変だったりと、価格相応の画質なのかなと思います。
残念なのが、ポートレートモードです。被写界深度用のカメラを搭載しているのに、周辺だけボケた写真しか撮れないというのは、どういうことか疑問に思います。
Device info HWというアプリで、カメラセンサーの情報を見てみました。


メインカメラ2つ分の情報がきちんと表示されますので、被写界深度用のカメラも、ハードウェアとしては、きちんと搭載されていて、機能しているようです。でも、被写界深度用カメラを手でおおって写真をとっても、何も変化がないんですよね。
最近は、デュアルカメラは当たり前、トリプルカメラや4眼カメラも出てくるなど、どんどんカメラの数が増えている傾向があります。ほとんどのスマホでは、それぞれのカメラが役割を果たしていますが、「これはフェイクなのか?」と思えるカメラも存在します。
なお、カメラの画質についてですが、UMIDIGI A3Xの方がきれいに撮れる傾向がありました。
使用感
普通にサクサク使えるが……
スペック的には低いUMIDIGI A3Sですが、普段使う分には、十分な速度で動いてくれます。
ただ気になる点は、アプリの起動や切り替えが遅いという点です。
これは、メモリが2GBしかない点に理由があるのと思われます。メモリが3GBのUMIDIGI A3Xだと、同じ操作をしても、UMIDIGI A3Sと比べて、サクサクと動きます。
軽いアプリなら、すぐに起動するのですが、重いアプリは起動に時間がかかったりします。またアプリの切り替えも、他のアプリに切り替えたとき、切り替えたアプリのほうが一からの起動となってしまうことも多くあります。
今日試したアプリでの中で、Pokemon GOがあります。このアプリは比較的重いアプリだと思うのですが、遊べることは遊べるけど、時々フリーズしたように、動かなくなってしまうことがありました。
メモリが少ないのが原因か、それともCPUの処理の処理能力が低いのが原因なのか、それとも両方が原因なのかは分かりませんが、いずれにしても、快適にPokemon GOをプレイすることは、できませんでした。

SNSやwebサイト閲覧は、比較的快適
TwitterやLINE、webサイトを楽しむ程度では、たまに起動に時間がかかることがある程度で、重くて操作できないとか、画面の表示が遅いなどといったことは、ほとんどありませんでした。
ただ、画面をスクロールさせたとき、動きがカクカクしてしまうことがあります。私が今日試したかぎりだと、Twitterアプリは、スクロールがどうしてもカクカクしてしまい、なめらかにスクロールしませんでした。
バッテリーはよくもつ
UMIDIGI A3Sは、バッテリー容量が3950mAhあります。他のスマホと比べて多い方です。実際使用していても、バッテリー容量が3000mAh位のスマホと比べても、長くスマホを使うことができました。
今日はためしに、数時間連続で、Twitterやweb閲覧をしたのですが、連続5時間程度で、バッテリーが100%から50%になりました。これは、スマホのなかではよくもつほうです。
指紋認証は速くて正確
UMIDIGI A3Xと同じかと思っていましたが、明らかに違いがあり、UMIDIGI A3Sの方が、指紋認証のスピードは速く、また、誤認識も少ないです。
位置情報は正確、電子コンパスもOK!
位置情報に関しては、この価格のスマホとは思えないほど正確です。また電子コンパスも正確で、安心してナビを使うことができました。

UMIDIGI A3Xと比べて、どっちがいい?
バッテリーのもちに関して言えば、UMIDIGI A3Sの方が、よくもちます。ですので、常用するとすれば、個人的にはUMIDIGI A3Sを選びたいところですが、動作速度からいうと、UMIDIGI A3Xのほうがサクサクなんですよね。
また、カメラの画質も、UMIDIGI A3Sの方が、ノイズが少なく写せます。
それぞれ一長一短があって、比べてみても、どちらがよいか、なかなか判断はできません。
バッテリーのもち重視の方はUMUDUGU A3S、少しでもサクサクさを求める方はUMIDIGI A3Xを選ぶとよいと思います。
まとめ
高スペックスマホは、機能を使い切れないところがあります。むしろこれくらいのスペックの端末を、メイン端末として使うには、気軽に使えてよいのではないか?と最近感じています。
UMIDIGI A3Sでは、最新OSであるAndroid 10を気軽に楽しめるスマホとして、写真も、画質などあまり気にせず追求せず、気軽に撮ってSNSなどで楽しむことができればよいでしょう。
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