HUAWEI P20 liteは、メディア各社の販売ランキングにいつも上位に入り、とても人気のある機種でした。性能やデザイン、そして価格のバランスがとれ、お買い得感や満足度が高い機種であったことが、その理由ではないでしょうか。
そして今、その後継機種のHUAWEI P30 liteが販売されています。
人気機種の後継ということもあってか、例えば、価格.comのスマホ人気ランキングでは、今日9月28日現在で第1位とっています。
iPhoneを抑えての人気、また、トリプルカメラで超広角と、UMIDIGI A5 Proとスペック的に似ているということもあり、興味を持っていました。
今回は、P30 liteの開封レビューです。所々、UMIDIGI A5 Proと比較をしています。
開封
このような箱に入っています。UMIDIGIとは対照的に白い箱です。
本体と付属品です。透明なTPUケースがついているのが、UMIDIGIとは対照的です。
P30 liteも、UMIDIGI A5 Proに負けず劣らずきれいな色をしています。透明なケースだと、スマホのきれいな色を楽しむことができますね。
充電器には出力が5V・2Aの他に、9V・2Aの記載があり、急速充電に対応しています。
外観
スピーカー側
スピーカ、マイク、USB Type-Cポート、イヤホンジャックがあります。イヤホンジャックが省略されていないところがポイントです。
スピーカーの音質は、UMIDIGI A5 Proと比較すると、とてもよいです。高音部がきれいに響き、低音部もしっかり出ています。
本体右側
ボリュームボタンと電電ボタンがあります。
本体左側
多くのスマホでは、本体左側にSIMカードスロットがあることが多いのですが、P30 liteではそれがありません。
本体上部
SIMカードスロットは、本体の上部にあります。
カメラの出っ張り
そこそこ出っ張っているので、ケースをつけないと傷つきそうです。
トリプルカメラ
通常のカメラの他に、超広角カメラと被写界深度を測るためのカメラがあります。
通常のカメラは2400万画素(F1.8)、超広角カメラは800万画素(F2.4)、被写界深度カメラは200万画素(F2.4)となっています。
スペック
公式サイトで確認できるスペックは、次の通りです。
P30 Lite |
|
---|---|
OS | Android 9.0 |
CPU | Hisillicon Kirin 710 8コア 4 x 2.2GHz A73 +4 x 2.2GHz A53 |
GPU | Mali G51 MP4 |
画面 | 6.15インチ 2312 x 1080ピクセル 液晶 水滴型ノッチ |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
バッテリー容量 | 3340mAh 急速充電対応(9V・2A) |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz 、5GHz) |
対応バンド |
2G: GSM: 850/900/1800 /1900 キャリアアグリゲーション対応 |
カメラ |
アウトカメラ インカメラ |
防水 | - |
防塵 | - |
サイズ | 幅72.7 mm / 縦152.9mm 厚さ 7.4 mm |
重さ | 159g |
USB | USB Type-C |
その他 |
トリプルカメラ |
ベンチマーク
Antutu Benchmark
AndroBench
ポイント
サクサクな動作
SNSやwebサイト閲覧などに関して言えば、サクサクと気持ちよく動作します。ゲームは私はあまりやらないので、分からない部分もありますが、ベンチマークの数値でいえば、重めの3Dゲーム以外は快適にできるでしょう。
UMIDIGI A5 Proと比較すると、かなりサクサク動作します。
「設定」で「パフォーマンスモード」を選択すると、バッテリーの消費は少し多くなりますが、最大のパフォーマンスでスマホが動作します。私はいつも、パフォーマンスモードで使っています。
軽いけど、意外と持ちにくい
159gと、UMIDIGI A5 Proと比べると軽いですが、本体の形状、もしくは本体の薄さのせいか、ケースをつけていても、持ちにくく感じます。
個人的には、1ミリほど厚くして、その分をバッテリー容量にまわせば、いい感じになるのかなと思っています。
位置情報は正確
マップやナビで使用してみましたが、位置情報は正確で、電子コンパスも正しい方角を示していました。
超広角カメラ
画角約120°の超広角カメラがお気に入りです。超広角カメラといえば、UMIDIGI A5 Proにも搭載されています。
画面を常時点灯できる
何のことかと思われるかもしれませんが、P30 liteでは、「設定」で画面を常時点灯させておくことができます。
スマホって、30秒とか1分とか、何も操作していないと画面が消え、スリープモードに入ります。この設定時間は、最大でも10分のスマホが多いと思うのですが、P30 liteでは「有効にしない」を選択することができます。つまり、スリープにならず、画面がずっとついたままということです。
地味にうれしい機能です。
USB Type-Cポート
最近では増えてきたUSB Type-Cポート搭載のスマホですが、低価格帯のスマホでは、microUSBなことが多いです。
P30 liteには、USB Type-Cポートが搭載されていますので、より高速な充電に対応したり、USB Type-C対応の周辺機器を使ったりすることができます。
不安定なキャリアアグリゲーション
不具合ではないことを祈りたいのですが、キャリアアグリゲーションが不安定です。
LTEではこのデータの乗せ方の効率がいいので、最大20MHz(メガヘルツ、帯域幅の単位)の帯域幅で150Mbpsの通信が可能になっています。しかし、高速通信の需要はさらに高まっているため、LTEは進化の方向として、この20MHzの電波=搬送波(キャリア)を複数束ねる(アグリゲーション)ことでさらに高速化することを選びました。これが、キャリアアグリゲーションです。
引用元:キャリアアグリゲーションって何? SIMフリースマホで使える?
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1606/29/news010.html
高速化技術の一つのキャリアアグリゲーションですが、P30 liteでも有効にすることができます。しかし、とても不安定です。
詳しく書くと、速度は確かに速くなります。でも、データが流れたり流れなかったりと、いわゆるパケ詰まりのような症状が発生しています。
この症状はキャリアアグリゲーションをOFFにすると解消されます。
意外ともつバッテリー
P30 liteのバッテリー容量は3340mAhと、今時のスマホとしては標準的な容量ですが、意外とバッテリーのもちはよいです。
例えば、UMIDIGI A5 Proのバッテリー容量は4150mAhと、P30 liteよりも多いですが、バッテリーの持ちはP30 liteのほうがよいです。特に動画再生時にそれを感じます。
- 充電時の電圧と電流
写真では、充電器は純正品、ケーブルは純正品ではありませんが、純正品を使っても同じ結果となりました。写真は、バッテリーが25%になったときの数値です。
DSDV対応でこんな使い方も
P30 liteは、DSDV(デュアルSIM・デュアルVoLTE)に対応しています。
私は、SIM1にOCNモバイルONEの音声通話SIMを、SIM2にギガトラのレンタルSIMを入れて使っています。
私は通話は待ち受けが多いですので、音声通話用のSIMカード(料金プランは最安の約1700円)と、データ通信用のSIMカード(ギガトラ・100GBまで約3000円)を分けることで、たくさんスマホをつかっても、ケータイ代を抑えることができます。
おサイフケータイ非対応
P30 liteは、残念ながらおサイフケータイには対応していません。
「日本ユーザーに、おサイフケータイのニーズがあることは認識している。社内で、おサイフケータイの機能をグローバルモデルに取り入れるよう努力している。ここは改善していくので、ぜひご期待ください」と呉氏はコメント。
引用元:分離プランはHuaweiには追い風に? グローバル端末にFeliCaを載せる計画も
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1811/29/news134.html
HUAWEIとしては、おサイフケータイ機能を載せる意向はあるけれども、なかなか進みませんね。期待して待ちたいところです。
まとめ
P30 liteのAmazonでの実売価格は約30,000円となっています。ここにセールなどが入ってくるとさらに安くなったりするのでしょう。
使った限りでは、前モデルのP20 liteと比較して、動作速度の向上、トリプルカメラ、USB Type-C対応など、スペックの向上が図られていて、非常に好感触です。
これから購入する方も、また、P20 liteから乗り換えようとしている方も、満足感は高いのではないでしょうか。
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