1万円台のスマホでも、サブ、人によってはメインで使えるようなものも、よく見かけるようになりました。
2万円~3万円台のスマホと比べると、どこか機能が削られていたり、動作速度に物足りなさを感じることもありますが、軽めの使い方なら、十分に使えるものも多いです。
今回は、Amazon価格で約16000円の「OUKITEL C17 Pro」のレビューです。
付属品
オレンジ色の箱です。
OUKITEL K9もオレンジ色の箱に入っていました。
箱の底には、スペックが書かれてありました。
この価格にしてこのスペック、なかなかいいのではないでしょうか。
付属品です。
中古で買いましたので、足りない付属品もあるかもしれません。
本体につけていますが、TPU製の透明なケースも入っています。
ACアダプターは、そのままではコンセントで使うことができません。
説明書には、日本語のページもありました。
ドコモのLTEプラチナバンドB19にも対応しています。
バッテリー容量は3900mAhと、容量が大きいです。
本体
前面から
OUKITEL C17 Proは、ノッチではなく、パンチホールがあります。
左上にあるのですが、パンチホールをうまく生かした壁紙が数種類入っています。
スマホの横幅は75.3mm、片手で操作するのは少し難しいですね。
液晶の表示ですが、とてもきれいに表示されます。1560×720ピクセルと、解像度は低いですが、普通に使っている限りは、それを感じさせません。
裏面から
きれいな色をしています。
このほかにも、ブラックとオレンジもあります。
底面から
左から、マイク、USB Type-Cポート、スピーカーです。
OUKITEL C17 Proには、イヤホンジャンクがありません。音楽を聞くときは、Bluetoothイヤホンか、変換アダプタが必要です。
右側面から
本体の右には、電源ボタンとボリュームボタンがあります。
左側面から
本体の左側には、SIMカードトレイがあります。
OUKITEL C17 Proでは、
- nanoSIMカード 2枚
- nanoSIMカード 1枚 + microSDカード 1枚
の、どちらかの組み合わせとなります。
トリプルスロットではないのが残念です。
上部から
このセンサーは何だろうと調べたところ、照度センサーと近接センサーでした。
カメラ周辺
メインカメラはトリプルカメラとなっています。
カメラの右下には、指紋センサーがあります。
指紋センサーの精度はよく、誤認識はあまりありません。
重さ
付属のケースをつけて、195gでした。
UMIDIGI A3Sは、215gでした。わずか20gの差ですが、OUKITEL C17 Proのほうが、体感でも軽いです。
スペック
OUKITEL C17 Pro | |
---|---|
OS | Android 9 |
SoC | MediaTek Helio P23 MT6763V | GPU | Mali-G71 MP2 |
画面 | 6.35インチ 1560×720ピクセル パンチホール |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
バッテリー容量 | 3900mAh 充電 5V / 2A |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz 、5GHz) |
対応バンド | 2G: GSM: B2 /3 /5 /8 3G: WCDMA: B1 /2 /4 /5 /8 4G: FDD: B1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 17 /18 /19 /20 /25 /26 /28A |
カメラ | アウトカメラ 1300万画素 + 500万画素 + 200万画素 インカメラ 500万画素 |
防水 | - |
防塵 | - |
サイズ | 幅 75.3mm / 高さ 158.7mm 厚さ 8.8mm |
重さ | 202g |
本体色 | グレー グリーン |
USB | USB Type-C |
その他 | DSDV対応 Bluetooth 4.2 指紋認証、顔認証 近接センサー、環境光センサー ジャイロセンサー 加速度センサー、電子コンパス |
ベンチマーク
ベンチマークの数値は、全体的にミドルレンジあたりです。
SNSやwebサイトを見たり、YouTubeを見たりする上では、特に問題は感じられませんでした。
重いゲームは、スペック的に難しいと思います。
AnTuTuベンチマーク
Geekbench 5
AndroBench
使用感
カメラは割ときれいに撮れるが、広角で撮ることができない
メインカメラは、SONY製センサーを使った1300万画素、広角カメラは500万画素、深度測定用のカメラは200万画素となっています。
ただ、カメラアプリには広角モードにする項目がなく、広角撮影ができません。また、深度測定用のカメラについて、背景をぼかすモードで撮影しても、画像の周辺がボケるだけで、機能しているとは思えません。
作例
画像をクリックすると、もとの画像が表示されます。
晴れた日に撮影
雨の日に撮影
UMIDIGI A3Sとの比較
OUKITEL C17 Pro
UMIDIGI A3S
技適マーク
技適マークは、スマホの設定で確認することができます。
動作は意外とサクサク、メモリ容量が4GBあるためか、PokemonGOの起動も速い
UMIDIGI A3Sでは、動作が遅くてイマイチだったPokemonGOも、OUKITEL C17 Proでは、起動は割と速く、カクカクすることもなく、普通に楽しむことができました。
また、メモリ容量に余裕があるためか、アプリの起動が普通に速いです。また、アプリの切り替えもスムーズで、アプリを切り替えたとき、切り替えたアプリが落ちていなくて、スムーズな切り替えができることが多いです。
バッテリーは、期待通りに長もちする
バッテリーは、3900mAhと大容量で、期待通りに長もちします。
また、UMIDIGI A3Sのように、5V / 1A での充電ではなく、5V / 2A での急速充電で行われます。
急速充電とは言っても、30分でバッテリー半分充電とか、そこまでは速くありません。本機はバッテリー容量が大きいですので、大丈夫だとは思うのですが、思い出した頃に、バッテリーの残量を見たほうがよいかなと思います。
なお、バッテリーが10%から100%になるまで、約2時間かかります。
スリープ時のバッテリーの減りは少ない
下のグラフの矢印の間、3時間ちょっとでバッテリーは約2%減っています。
何もしなくてもどんどんバッテリーが減るスマホもありますが、本機では1時間で約0.6%の減りです。少ない方ではないでしょうか
位置情報は、電子コンパスが使えない
位置はだいたい正確なのですが、電子コンパスがでたらめで、地図が90度ほど回転して表示されます。
スマホをくるくる回して補正を行っても、なかなか正確な方向を示してくれません。
マップの表示はスムーズで、位置も正確な分、残念です。
イヤホンジャックとスピーカーの音質に不満
イヤホンジャックがなく、スピーカーの音質もイマイチです。
割と高スペック機に、イヤホンジャックがないスマホが多いですが、そこまで高スペック機ではない本機に、イヤホンジャックはつけておいてほしかったです。
常駐してほしいアプリが、勝手に落ちている
これについては、原因を突き止めるのに時間がかかりました。
「電池の最適化」を「しない」に設定していても、しばらくスマホをスリープさせておくと、勝手に落ちているんですね。
例えば「バッテリーミックス」を起動させて、数分ほどスマホをスリープ状態にしておくと、バッテリーミックスが起動しておらず、落ちているといった具合です。
LINEでも、本来ならば受け取れるメッセージが、アプリが勝手に落ちてしまうため、受け取れません。
この問題については、「Basic Service」というアプリが、勝手にアプリを落としていたので、このアプリを停止すると、アプリが勝手に落ちることがなくなりました。
au系格安SIMで使えるか
LINEモバイルのVoLTE SIM(au)で調べてみました。
apnを設定し、再起動すると、auの回線につながっていました。
データ通信も、通話も、どちらも可能でした。
下の写真は、OCNモバイルONE(ドコモ)とLINEモバイル(au)、2枚のSIMカードを使っている時の表示です。
スクリーンショットを撮るときの音は、消すことができる。
スクリーンショットを撮るときの音を、消すことができます。
まとめ
よいところ
- 価格の割に、サクサク動き、私のようなライトユーザーなら、メイン機にして使うこともできる。
- RAM 4GB、ROM 64GBと、必要で十分な容量があること。
- バッテリーが3900mAhで、長もちするところ。
SNS、webサイト閲覧、電話など、重い作業をしない私のようなユーザーならば、メイン機として使えるのではないでしょうか。
RAMは標準的な4GBあり、ROMについては64GBと、動画を扱わない私には使い切れないほどの容量があります。
また、バッテリーが長持ちするのも、うれしい点です。
改善してほしいところ
- カメラで広角撮影や、背景をぼかした撮影ができない。
- 電子コンパスがでたらめ
カメラの問題については、アプリがアップデートされ、広角撮影ができるようになるのを待つしかないのでしょうか。それとも広角カメラ自体が偽物で、機能していないのでしょうか。
また、本機より5000円ほど安いUMIDIGI A3Sでは電子コンパスが正確なのを考えると、もっと頑張ってほしかったと思います。
動作速度も、問題になるほど遅くはなく、また、カメラは普通に撮る分には、割ときれいに撮れます。電子コンパスの問題も、特に気にしなければ、位置情報は大体正確なので、それなりに使えます。
ライトユーザーにはお勧めできるスマホに仕上がっています。
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