Xiaomiは、コストパフォーマンスに優れたスマホを多数販売しています。
今回レビューする「Redmi 9T」は、1万円台の価格で、5Gには非対応ですが、4眼カメラなど、基本的な機能はきちんとおさえたスマホとなっています。
動作速度はRedmi Note 9Tほど速くはなく、全体的にはサブスマホの領域に入る機種です。
でも、実際に使ってみると、これはいい!と思うこともあり、単に価格を下げただけではなく、あなどれない機種となっています。
今回は、このRedmi 9Tのレビューをしていきたいと思います。
開封
付属品
いたって普通の箱です。
バッテリー容量は6000mAhと、大容量のものが使われています。
ケースと充電器とケーブルが付属しています。
充電器の仕様です。
高速充電に対応しています。
本機では18Wでの充電に対応しています。バッテリー容量が6000mAhあるので、18Wでの充電ではちょっと遅いかな……と感じました。
外観
正面より
水滴型ノッチがある、6.53インチ(2340×1080ピクセル)の画面です。
有機ELではありませんが、普通にきれいで、画面も大きい部類に入ります。
背面より
「Redmi」の文字が大きく見えます。
また、表面は、独特の模様となっていて、ぱっと見かっこいいと思いました。
カメラは広角、標準、マクロ、被写界深度用の4眼となっています。低価格ながらもおさえるところはおさえています。
上部から
センサーやマイク、そしてイヤホンジャックがあります。
赤外線を利用して、家電を操作する機能がついています。この点は上位機種と同様です。
右側面から
ボリュームボタンと電源ボタン(指紋認証センサーもかねる)があります。
下部から
マイク、USB Type-Cポート、外部スピーカーがあります。
左側面から
SIMカードスロットがあります。
Redmi Note 9Tとは違い、デュアルSIM対応、またmicroSDカードも同時に使える、トリプルスロットとなっています。
スペック
Xiaomi Redmi 9T | |
---|---|
OS | Android 10 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 662 |
GPU | Adreno 610 |
画面 | 6.53インチ、 1080×2340ピクセル 水滴型ノッチ |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
バッテリー容量 | 6000 mAh 急速充電 18W ワイヤレス充電には対応していません。 |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz 、5GHz) |
対応バンド | 4G : 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 38 / 40 / 41 |
カメラ | アウトカメラ 4800万画素 + 800万画素(超広角) + 200万画素(マクロ) + 200万画素(深度測定用) インカメラ 800万画素 |
防水・防塵 | ナノコーティング 多少の水滴なら大丈夫、水没は× |
サイズ | 幅 77.3mm / 高さ 162.3mm / 厚さ 9.6mm |
重さ | 198g |
本体色 | グリーン、グレー |
USB | Type-C(USB 2.0) |
その他 | Bluetooth 5.0 近接センサー、環境光センサー、ジャイロセンサー 加速度センサー、電子コンパス、赤外線センサー |
初期導入アプリ
ベンチマーク
Antutu Benchmark V8.5.2
GeekBench 5.4.1
AndroBench
使用感
バッテリーは、2つの意味で長持ちする
このスマホの一番の特徴は、やはり6000mAhという大容量のバッテリーです。これだけの容量があれば、1日フルで使ったとしても余りがあり、、かなり余裕をもってスマホを使うことができます。
下のグラフは、スマホを、割と連続して使ったとき(YouTubeを見たり、webサイトを閲覧したり)の、バッテリーの減り方です。
途中使っていない時間もありますが、98%から16%に減るまで、約24時間かかっています。
充電は18Wでの急速充電となっていますが、バッテリー容量が6000mAhと大きいため、18Wでは物足りないです。
また、本機のバッテリーは、別の意味でも長持ちします。
1000回繰り返し充電しても劣化しないバッテリーで4年間継続して使用できます。室温環境では従来のスマートフォンよりもバッテリー寿命が25%長くなりました。
https://www.mi.com/jp/redmi-9t/overview
メーカーは、「長期間使っても、劣化しにくいバッテリー」であることをアピールしています。
スマホのバッテリーは、長い期間使っていると、だんだん使える時間が短くなっていきます。その点でいうと、バッテリー寿命が25%長くなったのは心強いです。
なめらかなスクロール
アプリの起動や切り替え、処理速度などの速さは、やはり上位機種には及びません。
でも意外だったのは、例えば画面のスクロールは、時々引っかかることがあるだけで、割とスムーズです。
Twitterアプリで画面をスクロールさせても、カクカクひっかかって仕方がないというわけではなく、なめらかにスクロールします。ブラウザアプリでも同様でした。
この価格帯のスマホでは、スクロールさせるとカクカクして、あまり快適に使えないことが多いと思っていたのですが、この点では良好です。
防水じゃない、おサイフケータイ使えない
本機は防水機能やおサイフケータイの機能はついていません。
防水機能については、もうスマホの標準機能にしてもよいのではないかと思っているのですが、防水ではないのが残念です。
おサイフケータイは、私はよく使うので、おサイフケータイ専用のスマホを持っていて、本機とあわせて2台もちをしています。でも、2台もちって結構面倒なときがあります。
おサイフケータイには対応していませんが、PayPayや楽天ペイなどのバーコード決済には対応しています。
赤外線センサーで、家電の操作ができる
本体上部に赤外線センサーがついており、アプリで家電を操作することができます。
リモコンとして使えるのは、とても便利でいいと思います。
ただ、アプリが対応していればの話であり、前回Redmi Note 9Tでも試したのですが、自室のエアコンには対応していないようで、本機でも操作することができませんでした。
なお、エアコン以外の家電にも対応しています。
外部スピーカーがステレオ
液晶上部と本体下部それぞれのスピーカーから音が出て、ステレオで音楽などを楽しむことができます。
高性能なスマホと比べ、音質はよいというわけではありませんが、それでも1万円台の低価格なスマホに、ステレオスピーカーが搭載されているのには満足です。
デュアルアプリ機能に対応
デュアルアプリ機能に対応で、違うアカウントで別々にアプリを使うことができます。
↓Twitterをデュアルアプリ機能で使っている図
1つのアイコンに、1つのアカウントがひもづけられています。
Twitterだと、1つのアプリ内で違うアカウントをいくつも使えますが、LINEなんかだとそういうことはできないので、便利に使うことができる機能です。
DSDVに対応し、microSDカードも同時利用ができる
nanoSIMカードを2枚装着し、さらにmicroSDカードを使うことができます。
ちなみに、LINEモバイルのau回線でも、問題なく使うことができています。au系の格安SIMには対応していないことがたまにありますが、本機では問題ありません。
指紋認証の精度はよい
指紋を登録するときに謎のひっかかりがあり、心配していましたが、認証精度はよく、誤認識は気になりません。
位置情報は正確だが、電子コンパスには不安がある
ナビを多用する私にとって、位置情報と電子コンパスの正確性は重要です。
位置情報については問題ないのですが、電子コンパスの動きがやや不安定です。
安定しているときはよいのですが、時々不安定になり、進む方向が分からなくなってしまうことがありました。
写真を撮ってみた
本機は、4800万画素のメインカメラ、800万画素の広角カメラ、200万画素のマクロカメラ、そして200万画素の深度カメラと、4眼構成となっています。
全部、AIはONにして撮影しています。
画像をクリックすると、元の画像が表示されます。
マクロ撮影
通常撮影
ポートレート
夜景
通常撮影と広角撮影
通常
広角
まとめ
数日間ためして使っていたのですが、動作速度が多少遅いだけで、全体的には上位機種と同じ感覚で使うことができました。
カメラの画質については、私にはなんともいえないのですが、Redmi Note 9Tにはついていなかった広角カメラがついており、撮影の幅が広がりました。
私はいつも使わないのですが、顔認証にも対応し、また、アプリロック機能でアプリの起動をロックできるなど、上位機種にある機能はそのまま利用できます。
価格は安いですが、動作速度など細かなところを除くと、普通に使えるスマホだと感じました。
安いだけではなく、あなどれない機種です。
コメント
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